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特定非営利活動法人ARO 中澤 祐介 理事長

abn(長野朝日放送)制作番組 「信州 夢追人 新時代の経営者たち」出演者

中澤 祐介さん
第33回 2017年01月06日

特定非営利活動法人ARO
中澤 祐介理事長

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上田市海野商店街で里親募集型の猫カフェ「保護猫カフェARO」を経営する特定非営利活動法人ARO。 一つでも多くの命を救うために平成27年3月に事業を開始、保護団体と連携を図りながら殺処分ゼロを目指す中澤理事長にお聞かせいただいた事業への想いや夢をご紹介します。

新しい家族と出会う場所 「保護猫カフェARO」

新しい家族と出会う場所 「保護猫カフェARO」

「保護猫カフェARO」は、捨てられたり保護された猫が新しい家族を見つけられるような猫カフェです。営業上固定の猫もいますが、里親を探している猫もいます。店舗には大人の猫もいればまだ子供の猫もいますが、年齢が上がれば上がるほど里親が見つかりにくくなってしまうのが現状です。しかし、大人の猫でも直接触れ合っていただくことにより、その子の良さを分かっていただければ嬉しいですね。
猫カフェとして来店する方もいれば、家族を探しに来店する方もいます。今のところ、9匹の猫が新しい家族と出会うことができました。数はひと月に1匹くらいになっちゃいますが、ここがなかったら出会えなかった子たちなので。
お客さまも来てくれてお金も回り、猫たちも自由に過ごすことができる、その中で触れ合ってもらって新しい家族が見つかる、この仕組みをもう少し普及させたいですね。

実体験で良さを感じてもらう

実体験で良さを感じてもらう

来店した方が猫と戯れている最中に、「猫を飼うっていいな」と思っていただきたかったことから、普段生活する部屋やリビングに近い雰囲気を出すため、店舗にこたつやソファを置いてあります。捨てられた猫や保護された猫を飼うことはどうしてもハードルが高く思われがちですが、直接触れ合って体験してもらうことにより、そんなにハードルは高くないと思っていただければ嬉しいです。「部屋の中に猫がいるって癒されますよ」という想いが伝わればいいなと思っています。実際に家に猫がいる姿が想像できるのは良いですよね。

ネガティブなイメージを変えるために ~イベント等の開催~

ネガティブなイメージを変えるために ~イベント等の開催~

今イベントとして、店舗にいる猫たちで来年度の店長を決める総選挙を行っています。「あそこは保護猫カフェなのに総選挙をしている」ということが広がり、堅苦しくなく、来店する方にこのようなことを楽しんでいただければいいですね。
殺処分や保護という話や映像はネガティブなものが多いと思いますが、そんなネガティブな問題に対しては関わらない方が多いと思う。そんな中、保護猫カフェでも猫と遊べます、イベントを開催しています、という楽しそうな雰囲気の方がいいかなって。保護された子たちもこういう場所で自由に過ごしていますという方が僕はいいと思いますね。殺処分などのことを悲観で終わりにするのではなく、この事業を通じて来年、再来年に助けられる命を1匹でも増やして、これだけ保護してハッピーになりましたという印象をつけたいですね。
さまざまな問題を知り、初めは真剣だったり悲しそうに来店する方もいますが、帰るときはみなさんが笑顔で帰ってくれれば嬉しいですね。

ペット産業界に変革を

ペット産業界に変革を
ペット産業界に変革を
ペット産業界に変革を

保護活動ってお金にならないと思うんですよね。みなさん寄付金や補助金をもらって活動していますが、それだけでは足りないくらいで結局限度がある。そんな中、お金を稼げるような方法を作りつつ、今のペット産業のあり方を少しずつ変えられたら良いなと思います。僕らも殺処分ゼロを目指していますが、未来は全然分からないため、試行錯誤しつつ少しでも何かできたらと思っていますね。
今の課題として、上田市から長野市や塩尻市にもらわれていった子たちがいますが、そこから先は何か困っても電話でのやりとりしかできないということがあります。食料やご飯はどのようなものがいいのか、病気になってしまった時にかかりつけの獣医さんがいない、という方はたくさんいると思うため、獣医さんがいて、食料調達ができて、猫を探すこともできる、そんなすべてをサポートできるような場所を自分たちで一から作りたいですね。そこに行けばなんとかしてくれるという総合施設のような場所があれば、もっと助けられる命も多いと思います。

保護活動によるビジネスモデルの構築

保護活動によるビジネスモデルの構築

東日本大震災後、福島県で動物保護活動に参加をしたことが経営の原点になっています。ひもじすぎて餌の缶まで食べてしまった猫の写真や、くさりに繋がれている訳ではないのに家で家族の帰りをずっと待っている犬の写真を見た時は、衝撃的でしたね。人生で一番衝撃を受けたと思います。僕自身、社会問題に対しては誰かがなんとかするだろうという考えだったため、自分がそのような問題に関わる必要はないと思っていました。しかし、現地の方にお話を聞いて、写真を見たり実際に保護されている子たちを見たら、それでは駄目だなと考えが変わりました。こういう子たちを助けたいと思って現地に住み込もうと考えましたが、家族や友人に「長野県にもそういう子たちはいっぱいいるのにそれを放置して福島にいていいのか」と言われ、今に至っています。まずここ上田から、そして長野県から保護活動を通して資金調達をしながらできるビジネスモデルのようなものを作り、長野県で殺処分をゼロにし、それを引っ提げて周りの県に出て行こうかなというのが中期的な目標です。

会社名 特定非営利活動法人ARO
所在地 〒386-0012
長野県上田市中央2-8-9
TEL:0268-71-5870
FAX:0268-71-5874
http://www.animal-rescue-operation.com/catcafe-aro/
代表者 中澤 祐介
開業 平成27年3月
事業内容 保護猫カフェ
店舗外観
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