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colico 代表

神田 健太オーナーシェフ

塩尻市にてイタリア食堂&自然派ワイン「colico」を経営する神田オーナーシェフ。約8年間キッチンスタッフとして経験を積み、平成27年7月に開業。ワインソムリエの資格も持っている神田代表にお聞かせいただいた事業への想いや夢をご紹介します。

入りやすいお店を目指し

入りやすいお店を目指し
入りやすいお店を目指し

どんな人でも入りやすいようなお店にしたいという想いが第一にあり、外から明るい店内で楽しく過ごしているお客さまが見えるようなお店をイメージしてつくりました。
お酒を飲むところは照明が暗かったり、暗い雰囲気が良い、というところが多いと思います。そんな中、当店は外から中の楽しい雰囲気がガラス張りの店舗から伝わるようにしたり、壁の色もどちらかといえば黒というよりは白や明るめの色を使ったお店にしました。できることは自分でしたいという想いもあり、お店の中の壁や机は自分で手掛けました。
また、食事はコミュニケーションの場であり、食事をするとき楽しく会話したり、飲みながら過ごす時間はすごく大切だと思っています。ぜひ、そんな時間を当店で過ごしていただきたいと思います。

こだわりは地元野菜と自然派ワイン

こだわりは地元野菜と自然派ワイン
こだわりは地元野菜と自然派ワイン
こだわりは地元野菜と自然派ワイン

味が濃い地元の季節野菜を優先的に使い、オイルやチーズの味に負けない力強い野菜の味に生ハム・チーズのうまみを足して、地元の野菜のおいしさを伝えるようにしています。
例えば、野菜の種類は十~十数種類を最低でも入れるようにしており、パスタというよりは野菜を食べていただくようなイメージで作っています。お客さまの反応は、野菜が多いので最初に見て驚かれることがあります。こんなパスタをみたことがないと言われることもありますね。
どういう人がどういう風に作っているのか、生産者の顔が分かれば、料理する私たちもお客さまに対して安心して提供することができます。だから、できるだけ採れたてで美味しく、うまみや渋みのしっかりしている地元の野菜を使うようにしています。
また、当店では料理に合う自然派ワインを提供するようにしています。
こちらも地元の野菜を使うのと同じで、作り手によって味が違ったり、生産者の顔が見えることから自信をもって提供することができます。
自然派ワインは無農薬、有機栽培で作っており、あまり添加物も入っていないことから、強い渋みがなく飲みやすく、また、喉にすーっと入っていくワインが多いです。自分自身飲んですごく感動したため、この感動をお客さまに伝えていけたらと思っています。

母のだし巻きたまごを超えるように

母のだし巻きたまごを超えるように

料理人を目指すきっかけとなったのは料理上手な母の影響からですね。父がお酒を飲むことが多かったのですが、いろいろな種類の料理を作り、楽しく飽きないようにしている食卓が子供のころから常にありました。他のところに食べに行っても、全然負けないような料理がでていて、すごくおいしいと感じていました。こういう風に人においしいと思ってもらえたり、楽しいと思ってもらえるような食事が作れるということはすごいことだと思い、料理人を目指しました。
特に、母のだし巻きたまごがきれいでおいしかったので、それに負けたくない、もっとうまく作りたい、という想いで毎日練習していた想い出があります。母のようにおいしい料理を当たり前に出せることは素晴らしいことだと思いますし、そうなっていきたいと思い、日々頑張っています。

分かりやすい当店ならではのメニューを

分かりやすい当店ならではのメニューを
分かりやすい当店ならではのメニューを

素材の味をなるべくいかすということにとても気を遣い、あまり余計な味を加えたりせず、食べてすぐ何かわかるような料理を目指しています。
イタリア料理は日本の家庭料理と一緒で、地方のお母さんが作る料理というのが元々の始まりですが、それをあまり崩してはいけないと思うため、お母さんが作ってくれる料理のように分かりやすく、おいしく、食べたくなるような味にしたいと思っています。
また、おいしいというのは第一ですが、いつも通りの料理ではつまらないということもあるので、変わったメニューでみなさんに盛り上がっていただいたり、話のタネになってくれればという想いを込め、食事に対する驚きや、ここでしか味わえない楽しい時間を過ごしてもらえるようなメニューにしています。例えば、大きなミラノ風カツレツというメニューは、名前にある通り大きさを表現するため、お皿いっぱいにカツレツを盛り、さらに野菜もたっぷり盛ることで、美味しく楽しんで食べてもらえる料理にしていますね。

料理を通し生産者とお客さまのつながる場に

料理を通し生産者とお客さまのつながる場に

まずこの店が生産者の方と繋がって、顔のみえる地元野菜をどんどん使い、野菜がどのように作られているのかお客さまに伝えていきたいと思います。そうやって生産者とつながる場をつくれたらなと思います。
また、できるならば自分でぶどうを作り、ワインをつくっていけたらと考えています。やれることはなんでもやりたいので、野菜も作ってみたいですね。
作る楽しさをお客さまに還元できれば、食べる方も楽しいと思いますし、どういう風につくっているか自分たちでわかることで、さらに気持ちを込めて料理することができます。お客さまに対して説明やコミュニケーションがとれる機会が増え、とてもいいことだと思うので、さまざまなことに挑戦したいですね。

店舗名 colico
所在地 長野県塩尻市広丘原新田226-12-1F
TEL:0263-75-9308
https://www.facebook.com/shiojiri.colico/
代表 神田 健太
開業 平成27年
事業内容 イタリア料理店
店舗外観