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北信五岳シードルリー株式会社

小野 司代表取締役 CEO

飯綱町の廃校になった小学校の校舎を活用してリンゴのお酒「シードル」を醸造している「北信五岳シードルリー」。学校をコンセプトにシードルの魅力を発信しています。2人の仲間と共に起業された小野代表にお聞かせいただいた事業への想いや夢をご紹介します。

「リンゴ」を身近なものにしてもらうために

「リンゴ」を身近なものにしてもらうために

 私は、飯綱町のリンゴ農家の長男で、いずれはリンゴ農家を継ぐんだなと思っていましたが、学校卒業後は、県外でシステムエンジニアや中小企業診断士として経営コンサルティングをやっていました。
 地元にいるとわからないことでしたが、県外で暮らしていて、同世代がリンゴを食べなくなっているなと感じました。また、実家のリンゴ販売先は年齢層が高いこともあり、若い世代にリンゴをもっと身近なものとしてもらう必要性を感じました。
 そして考えたのが、知名度もあがってきていて、好きな人も増えている「シードル」です。

前職の経験を活かして

前職の経験を活かして
前職の経験を活かして

 システムエンジニアや中小企業診断士としての勤務は、農業以外の企業に勤めることで経営や知識を身につけることを1つの目的としていました。実際、現在のシードル造りに活かせています。
 システムエンジニアとしての経験は、インターネットを活用したリアルタイムな温度管理等に、中小企業診断士としての経験は、醸造免許取得の際に役立ちました。また、これからの当社の経営に活かしていけます。
 本当においしいものを造ればお客さまに喜んでもらえる姿は父を見て学びました。
 2月に初めての仕込みをして、これを数ヶ月かけて、発酵・熟成させることでシードルが完成します。おいしいものを造ってお客さまに喜んでもらいたいですね。

飯綱を中心にシードルの文化を作っていきたい

飯綱を中心にシードルの文化を作っていきたい
飯綱を中心にシードルの文化を作っていきたい

 この場所は、醸造所としておいしいシードルを造ることが基本ですが、学校をコンセプトにしているので、子供たちが集まって楽しんでいたように、大人たちが集まって楽しくシードル造りを学んだり、飲食したりできる場所にしていきたいと考えています。
 また、これからおいしいシードルが飲めるお店や材料であるおいしいリンゴを造る農家、新しい醸造所などの仲間を増やしていって、飯綱を中心にシードルの文化を作っていきたいと思っています。
 おいしいシードルをたくさんの人に飲んでもらって、ゆくゆくは第2の醸造所を造ることも夢ですね。

会社名 北信五岳シードルリー株式会社
所在地 【本社】
〒389-1204 上水内郡飯綱町倉井922
【醸造所】
〒389-1203 上水内郡飯綱町赤塩2489 旧三水第二小学校内1F
HP:https://5gaku.com/
事業内容 シードル製造・販売
醸造所外観 店舗外観