常田 梓オーナー

　当店は、イタリアにあるカフェのように食後にふらっと立ち寄ってジェラートを食べてもらいたいので、男の人でも女の人でも入りやすいお店をコンセプトにしています。店内や外観は男性にも好まれるような雰囲気にしました。
　ここはジェラート屋ですが、お酒も楽しめるお店です。夜の10時まで長い時間やっていますので、大人の方にはワインや軽食なども楽しんでいただけます。食事の後にジェラートを食べに立ち寄っていただいたり、コーヒー１杯だけを飲みに来ていただいてもいいです。お客さまには気軽に1日に何度も出入りしてもらって、当店を楽しんでもらいたいです。

　イタリアで料理を勉強しイタリアにとてもお世話になった私たち夫婦が、現地で経験してきたこと、見てきたこと、肌で感じてきたことを、このお店を通じてお客さまにお伝えできればな、と思っています。イタリアを知っている方には思い出してもらえるように、イタリアを知らない方にはイタリアってこういう感じなのかなと、その雰囲気を感じてもらえるようにと想いをこめたお店です。

　大人の方向けにイメージしたお店とはいえ、ジェラートは小さいお子さんの大好物ですので、ご家族みなさんで来ていただいて楽しんでほしいです。

　もともとイタリア料理のコックからスタートした私は、デザートを作るのが好きで、デザートを召し上がっている方の顔を見るのも好きでした。レストランで最後に出てくるデザートは甘くてみんなを笑顔にします。そんなデザートの中でもジェラートは子どもからお年寄りまで年代を問わず好きな人が多い。もともと私もジェラートは好きでしたが、本場イタリアで食べた時にそのおいしさの虜になり、ジェラートが生活の中に溶け込んでいるイタリアの食文化にも魅了され、それを突き詰めて勉強したいと思い、現地で修行を積みました。

　イタリアで知り合った妻と、私の夢であるジェラート屋を一緒にやろうとこの軽井沢という地を選んで3年。大変な部分もありますが、楽しいです。地元の方や、観光で軽井沢を訪れた方々が滞在中に何度も来てくださったり、外国から来たお客さまに「世界でいろいろなジェラートを食べている中でも、ここのジェラートはとてもおいしいよ」と言っていただいたり、お客さまの声を直接聞くことができるので嬉しくもあり楽しいです。

　信州産の旬のフルーツや地元の牛乳を使い、鮮度を何より大切にして、クオリティの高いジェラートをお客さまに提供できるよう毎日朝から心をこめて作っています。
　当店のジェラートはなめらかで舌触りがよく、さらに素材の味がちゃんと伝わるよう丁寧にこだわって作っているので、“本場イタリアのジェラート”を楽しんでいただけるという自信と誇りがあります。ひとりでもたくさんの方においしいジェラートを食べてもらい、笑顔になってもらえれば最高です。

　一番の願いは日本でジェラートが文化として根付いてほしいなと思います。イタリアのように季節を問わず、冬でも食後にはジェラートを食べに行こうという方が日本でも増えたらいいですね。
　いずれは店舗展開できればいいなという夢もありますし、何よりたくさんの方においしいジェラートを広めていきたいと思っています。