山口 一生代表取締役

私自身が千葉県出身でして長野県が地元ではない中で、子供と一緒に楽しめる公園の情報や、子供と一緒に行けるお店の情報が無かったという実体験から、このような情報が紙媒体であれば便利じゃないかと思い、「月刊monami（モナミ）」を創刊しました。
「monami（モナミ）」は、フランス語で「mon ami」直訳すると私の友だちという意味です。
「monami（モナミ）」はターゲットである0歳から6歳までの子供を持つお母さん向けの情報を編集しているフリーペーパーで、長野県の東北信の14市町村で配布しています。

年齢の低い頃の子育ては手がかかり大変な時期だと思うのですが、「monami（モナミ）」を読んで一歩外に出て外の空気を吸ったり、いろいろな場所に出かけることでママ友ができたり、時にはリフレッシュして楽しい子育てをしてほしいという気持ちを込めて編集しています。
「monami（モナミ）」には公園の情報や飲食店・美容室・エステ等のショップの情報をレギュラーで載せており、特に心の処方箋というコーナーは人気があります。
ここには、読者からのアンケートはがきで届いた子育てをされているママ達の悩みを、子育てマイスターが答えるという内容のものです。
他にも、休日の当番医の情報を載せていますがとても重宝されています。

地域に密着した情報を発信するということを編集する上で一番大切にしています。
編集方針の一つとして「monami（モナミ）」は高尚な情報を載せるのではなく、ママ友との井戸端会議で行われているような、地域に密着した地元の情報を発信していければという思いがあります。
大手の出版社が載せていないような細かな地元の情報を掲載するようにしています。

私たちは日々アンテナをはるということを心掛けています。
具体的な地域の情報というのは編集室には落ちてはいないので、外に出ることによって発見することもありますし、外に出て人に会うことで新しい情報を仕入れることができるので、できるだけ外に出て情報を集めることが大切だと思っています。

当社は紙媒体で情報発信していますが、リアルに読者と企業を繋げる活動としてイベント事業にも力を入れています。
小さいイベントは毎月ありますし、大規模なものですと「ママまつり」というイベントを年に1回開催しております。
昨年は5,000人を超えるママや子供たちに来場して頂きました。 今年も11月7日にホテル犀北館で開催する予定です。

「やればできる」というのが座右の銘です。
基本的に、やらなければ何事も始まらないし、やらなければ成功するかも失敗するかも分からないので、まずはやってみます。 私自身が起業したということもそうですけど、起業することは不安しかないと思います。その中で、まずはやってみる、やってみて発見する、やりながら学ぶということを大切にしています。

前から社長にはあこがれていました。
でも学生時代、社長は自分で起業してなるのではなく、新卒で入社して出世してなるものというイメージでした。
でもこうして起業して社長になったのは、タイミングと縁があったからだと思います。
タイミングも重要ですが、一番は創刊から応援してくれているクライアントの皆さん、創業メンバーとの出会いというご縁です。 会社経営は一人ではできないじゃないですか。 お客様がいて、従業員がいて、それ以外にもたくさんの人の助けがあったからこそ、今があります。
だから、社長になってからは、人との出会いをとても大切にするようになりました。
人と人って、どこでどう繋がるかわからないじゃないですか。

当社の起業理念として日本一の地域メディア企業を作るというのを掲げています。
20世紀はマスメディアの時代だったと思います。テレビ、ラジオ、新聞、全国に画一的な情報を流していればユーザーが満足していたのではないかと考えます。
21世紀になると、個の時代、一人ひとりが情報発信できる時代に変わってきた中で、やはり情報発信するメディアの役割として、今後はマスメディアではなく地域密着、地域メディアということが、すごく大切になるのではと思います。
1つでも多くの地域メディアを創り、そのメディアを広げユーザーと地域の企業を繋げることで、この地域の経済の活性化に少しでも貢献できればと思います。

今後についてですが、自社メディアというところで、今は子育てをフォーカスしていますが、それ以外に例えば介護についても一つのマーケットとして力を入れていきたいと思っています。
地域密着の情報発信会社になっていきたいと考えています。
まだ創業して3年しか経ってない会社ですので、何事にも全力で前のめりに頑張って取り組んでいきたいと思います。