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コミュニティカフェ ヒッポポ

小山 深雪代表

築年数を重ねた平屋の古民家を改修した、小さなコミュニティカフェ。おもちゃが並び、赤ちゃんの泣き声が聞こえ、お母さんたちの笑顔があふれるこの場所は、子どもから高齢者まで、誰もがふらっと立ち寄れる地域の居場所です。看板メニューの「日替わりきままランチ」を目当てに、今日もさまざまな世代のお客さまが扉を開けます。この場所を作ったのは、子ども食堂から始まった一人の女性の、静かで力強い思いでした

地域の交差点を目指して

地域の交差点を目指して
地域の交差点を目指して

3年くらい前から、地域の公民館で子ども食堂をやっていました。公民館は月1回しか使えないので、常設にしたいと思ってこの場所をお借りしました。そこで昼間は地域の方が集まれるようにコミュニティカフェを開きました。お子さん連れのお母さんが結構たくさん来られるので、賑わっていますね。 おむつ交換台を置いたり、授乳スペースも設けたりとかして、赤ちゃん連れのお母さんに安心して来てもらえるようにしています。おもちゃはほとんど寄付でいただいたものです。バウンサーも、ご近所の方が「お子さんに使って」と持ってきてくれました。3世代で来られる方もいて、おばあちゃんとお嫁さんとお孫さんとか、たまに地域のご婦人の方が来られて、赤ちゃんを見て癒されて帰っていく方もいらっしゃいますね。

原点は、自分自身の経験

原点は、自分自身の経験
原点は、自分自身の経験

実は私も、母子家庭だったので、寂しい思いをしたこともあります。ちょっと言いづらいんですけど、私自身も離婚を経験していて、母子家庭だった時期があるんです。あの頃の大変さは身にしみていて。だからこそ、うちに来てくれる母子家庭の方には、フードバンクでお米や野菜をお渡しできればと活動しています。子育てで大変な思いをしているお母さんたちの力に少しでもなりたいんです。

地域に育てられたお店

地域に育てられたお店

なるべく地元の野菜を使っています。たまにお客さまが野菜を玄関に置いていってくれることもあります。「子ども食堂で使って」とか、「お店でも使ってください」と言って野菜をいただくことが多いので、ありがたいです。おもちゃも食材も地域の方が持ってきてくれて、地域の方みんなが盛り上げてくれている感じですね。本当にすごく助かっています。

きままランチに込めた思い

きままランチに込めた思い
きままランチに込めた思い

お昼の一番人気は「日替わりきままランチ」です。毎日メインは変わるんですけど、小鉢もその日その日で変えていて、今日のメインはトマト煮のミートボール。小鉢は、じゃがいもの塩昆布を混ぜたポテトサラダとかセロリの浅漬けなど。サラダとメインも合わせたら7種類ぐらいです。普段、あまり家でたくさん野菜を摂らない方にも、ここでたっぷり食べてもらえるように、たくさん小鉢を用意しています。まず目で見て楽しんで、食べて楽しんでもらえたらと思って。味付けも優しい味付けにしていますね。

ここに来たら、ゆっくりしていってほしい

お店があまり忙しくない時は、なるべくお客さまにお声がけさせていただいています。心配事はないかな、困っていることはないかな、とか。ちょっとでも話が聞ければなと思っています。お母さんたちは、家で小さい子を抱えていると、普段あまり外に出られなくて孤立しがちだろうから、ランチに来た時ぐらいはゆっくりとお話できればと思っています。 とにかくゆっくりしていってほしいですね。家ではせかせかしちゃうから、子どもがおもちゃで遊んでいる間にゆっくりとお食事していただくのが一番いいかなと思います。実家に帰った感覚で来ていただければ嬉しいですね。「ただいま」みたいな感じで来ていただけたらなと思っています。

子ども食堂で見た、忘れられない光景

子ども食堂で見た、忘れられない光景
子ども食堂で見た、忘れられない光景

子ども食堂を始めたきっかけは、ちょうどコロナが5類になった頃、子どもたちが「日記に何も書けない」とか「お友達はマスクをしていて顔もわからない、遊ぶところもない」という状況で、何か楽しいことができればいいなと思い始めました。公民館のご協力をいただけたので、月1回のイベントのような形でスタートしましたね。 今では、ボランティアさんが20人ぐらい来てくれて、子どもたちと遊んでいる姿を見ると、すごく微笑ましくて「やっていて良かったな」と思います。「また来るね」と言ってくれると、「次も頑張ろう」という気持ちになります。 2ヶ月ぐらい前に臨月の妊婦さんが来られたんですけど、その翌月に生まれた赤ちゃんを連れてきてくれたんですよね。「生まれました」なんて言って来てくれて。すごく嬉しかったですね。そういうところが、すごく「やっていて良かったな」と思います。

これからの夢

これからの夢

地域の方に「月1回じゃ、お腹も膨れないよ」と言われたこともあったので、できる限り増やそうかなと思って今は月3回やっています。 今は子どもの居場所とか、お母さんたちの居場所としてやっていますけど、今後の展望としては不登校の子供たちの居場所づくりをこれから始めていこうかなと思っていて、今準備をしているところです。子ども食堂にも不登校の子とかも来るんですけど、外に出て人と関わっていると、普段ご飯を全然食べないけど「今日はたくさん食べられた」って。一人で家にこもっているより、外に出て人と関わるということは、とても大事なことかなと思います。 これからはカフェだけじゃなくて、高齢の方だったり赤ちゃんも来てもらったりとか、みんなの集まれる時間を作って、地域の交差点じゃないですけど、世の中とつながれる、社会とつながれる、居場所がない方にもぜひ寄っていただける場所になれればなと思っています。支援機関という形じゃなくて、普段使いができる入りやすいところをイメージしていますね。どなたでも来られる、困ったことがあったら相談できる場所があったらいいなと。

店名 コミュニティカフェ ヒッポポ
住所 松本市笹賀3971-3
電話番号 0263-74-8871
事業内容 カフェ(週4日営業(昼)/金・土は夜カフェも開催中)
子ども食堂(月3回開催中)
代表 小山 深雪
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