日本酒に特化したくつろぎのお店作り



去年の8月オープンしました。もともとこの建物はバーでしたので、その良いところを生かしつつ、奥の事務所は作り変えて、お座敷にしました。
私は、以前はチェーン店の飲食店で店長をしていました。コロナの影響で、別の部署への異動が決まったのですが、自分は居酒屋がやりたくてその会社に入ったので、どうせなら自分でお店をやってみようと決意しました。コロナがなければそうはならなかったかもしれないですけれど、コロナになって、踏ん切りがついたというか、一歩踏み出してみました。
コロナ禍で、地域の方に認知していただくまでに時間がかかってしまったので、知名度を高めることが一番苦労しました。どんな料理を作るのかを知ってもらうために、休業中は、テイクアウト弁当をやっていました。すごく厳しい時期でしたが、中野で知り合ったお客さまに支えられて、なんとかやっています。
このようなお店は、何かに特化していないと、個性がなくなってしまうので、日本酒を主としたメニューにしました。お料理は基本的にはお酒に合うようなものを中心として、自分で飲んでみて食べてみて、これはお酒に合うなというものを自信をもって提供しています。日本酒の種類は甘口から辛口まで、たくさんあるので、それに合うお料理を、お客さまと会話しながら提供していくことを心掛けています。
お客さまとコミュニケーションをとりながら、好みに合うお酒やお料理を提供



提供しているお料理は、海鮮料理が主です。魚は、市場直送で購入している業者や、長野市安茂里の三井昭商店さんから仕入れています。三井昭商店さんから仕入れる銀鱈の粕漬の切り身は、とても身が厚く、食べ応えがあります。他にも、唐揚げやローストビーフなど、自分がおいしいなというものをチョイスして提供しています。特に唐揚げが人気で、揚げ方もこだわっており、一度揚げて、余熱を通して、もう一度揚げる、こうすると、中がジューシーで外がカリッとなります。
お酒は品揃えにこだわっています。日本酒を好きな方は、いろいろな好みがあるので、揃えておかないと、自分の好きなお酒がないならいいわ、と帰ってしまう方もいます。長野県のお酒がおいしいので、半分以上は長野県のお酒です。中野をはじめ、佐久・諏訪・上田などのお酒の他にも、東北地方などのお酒も用意しています。
お酒をよりおいしく楽しんでもらうためにも、コミュニケーションを大事にしています。お客さまの話を聞きながら、どういうものに興味があるのか、どういう人なのかというところまで探っていき、その人にあうお酒やお料理を提供しています。
居酒屋の魅力・楽しさは、お客さまはお酒を飲んで酔ってくると、本音でしゃべってくれます。お客さまと本音で語り合えるところです。また、「おいしいね」「雰囲気がいいね」「来てよかったよ」と言ってもらえる、そんなたくさん喜びがあるところが魅力です。チェーン店とは違い、会社ではなく自分が評価されるので、評価のありがたみが全く違います。
知らない人同士が、誰とでも仲良くなれるようなお店に


今願っているのは、コロナが落ち着き、みんながお酒飲んで楽しめて、わいわい騒げるような、本来の居酒屋という形のお店になることです。それが自分たちの楽しみであったり、活力であったり、頑張れる源ですので、とにかく楽しんで飲んでいる姿を早く見たいです。
また、中野市の青年会議所など地元の団体に誘っていただき、新しいつながりもたくさんできました。今まではチェーン店だったので、人と深く関わることがなかったのですが、より一層深く関わることで、地元の人に支えられていることを実感しています。そういう方たちに、何かしらの恩返しや、貢献ができればなと思っています。
地域をもっと盛り上げたいという想いもあります。東京のアメ横は、テーブルが外に乱雑に並んでいて、知らない人同士が楽しそうにしゃべっています。このお店をそんな誰でも仲良くなれるような、みんなで和気あいあいとできるような居酒屋にしていくのが一番の夢ですね。
店舗名 | くつろぎ処よっちゃん |
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所在地 | 〒383-0025 長野県中野市三好町1丁目3-4 |
HP | https://japanese-izakaya-restaurant-27563.business.site/ |
事業内容 | 居酒屋 |
店舗外観 | ![]() |
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