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Kitchen&Bar SABO

関谷 隆彦代表

Kitchen&Bar SABOは、須坂駅近くに店舗を構え、東京で調理の基礎・技術を学び、須坂へUターンした代表者が、レベルの高い料理と接客を心掛けている、落ち着いた内装のイタリアンレストランです。代表の関谷 隆彦さんにお聞かせいただいた事業への想いや、今後の夢をご紹介します。

若手スタッフの自由な発想・アイディアから生まれる斬新なメニュー

若手スタッフの自由な発想・アイディアから生まれる斬新なメニュー
若手スタッフの自由な発想・アイディアから生まれる斬新なメニュー
若手スタッフの自由な発想・アイディアから生まれる斬新なメニュー

SABOは、ただの居酒屋ではなく、リーズナブル過ぎるわけでもなく、デートでも使えるし、飲み会でも使える、色々なシーンで使っていただける、便利なお店です。料理のジャンルはイタリアンがベースです。ランチはピザ・パスタがメインで、サラダが食べ放題・ドリンクも飲み放題です。サラダの食べ放題というお店が昔は須坂にはなかったので、そういうことで、お客様に来ていただき、ゆっくりしてほしいと、このシステムにしました。ディナーは、ピザやパスタの他に、お肉も野菜も魚のメニューもあります。
 一番ランチで人気なのが「海老たらこレモンクリームパスタ」です。元々たらこパスタは人気だったんですが、そこに海老と生クリームとレモンでさっぱり仕上げています。クリームパスタはクリームが入っていることで、ちょっと重いとか、もったりしているんですが、そこにレモンを加えることによって、さわやかに食べ切れるというところが人気の理由の一つです。
 ピザには「はみだしピザ」というのがあるのですが、スキレット(小さい鉄板)にピザがはみ出して乗っていて、その中にソースが入っていて、はみ出している部分をちぎってソースにつけて食べるという斬新なピザなんです。丸いピザとは違うスタイルのこのピザは、日本でも多分当店だけだと思います。
これらのランチメニューは、僕ではなく、パスタは2年目のスタッフが、ピザは1年目のスタッフが全部考えていてくれています。今の若い子は、こういうものを作ってみたいという、自由な発想・感覚・斬新さがあります。そういうことを大事にしています。

経営を譲り受け、既存のイメージを一新して、一ランク料理のレベルを上げた店づくり

経営を譲り受け、既存のイメージを一新して、一ランク料理のレベルを上げた店づくり
経営を譲り受け、既存のイメージを一新して、一ランク料理のレベルを上げた店づくり
経営を譲り受け、既存のイメージを一新して、一ランク料理のレベルを上げた店づくり

高校卒業後、東京の池袋の調理師専門学校へ通って、調理師免許をとり、19歳から働き出しました。最初は東京の六本木の5つ星ホテル「グランドハイアット」で3年間働きました。このホテルは、宴会場のスタっフが30人位、その他にもレストランがいくつもあるような大きなホテルでした。宴会場も冷たいものを作る者と温かいもの作る者に分かれていて、僕はそのうち、冷たいものを作るところに配属になりました。一日葉っぱちぎっているだけのこともあり、フライパンは3年間で一回も振ってないんです。そのことに気づいた時、「周りから遅れているな」という焦りがあり、ホテルに了解を得て、仕事が終わった後に、六本木の町場のイタリアンレストランで1年くらい働かせてもらい、料理の経験を積みました。
「石の上にも3年」ということわざ通り、3年間はホテルでがんばり、その後恵比寿の客単価が一人2万円という高級イタリアンで2年半働きました。そこでもいろいろ学ばせていただきました。
もともと須坂でお店を開くという夢があったので、結婚を機に長野に戻ってきました。最初は善光寺下のパティオ大門の「カンパネラ」で1年半位働いてから、このSABOに来ました。SABOに入って9年目、オーナーになって4年目です。
 SABOで働くと決めた時も、オーナーに「いつかは独立したい」ということを伝えていました。入って5年目くらいの時に独立に向けテナントを探していて、そのことをオーナーに話したら、「須坂でやるなら、この須坂店あげるよ」とのお話をいただきました。そう言われた時は、一から自分で作りたいという気持ちがあったので、正直悩みましたが、やはりこんないい話はない、4、5年働いていたので、自分のお客さんも付いていたし、SABOとして売上もありましたので、それを手放してまで一からやる意味があるのかと考え、譲っていただいくことにしました。
SABOは今まではイタリアン居酒屋のような雰囲気だったんです。それもよかったんですが、料理はランクを一個上にあげて、「料理のクオリティーを上げることができます」「1万円のコースもできます」という感じにしたかったので、内装はきれいにオシャレに改装して、ちょっと高級感を出しました。
お店の外観も、今までは外壁がピンクだったので、「ピンクのお店」と言われて、そのピンクを目印に来ていただいたお客様もいましたが、今のシックな外観にして、イメージを変えました。
お店というのは料理自体の味というより、雰囲気とか接客とかの総合力だと思いますし、そちらの方が大事だと思っているので、料理以外の魅力もスタッフと一緒に出していきたいです。

コロナ禍にテイクアウト専門店で新たなチャレンジ

コロナ禍にテイクアウト専門店で新たなチャレンジ
コロナ禍にテイクアウト専門店で新たなチャレンジ

コロナ禍で、本当にお客さんがこなくなったので、1回店を閉めたんです。その時に従業員もいたので、新しい挑戦としてテイクアウト専門店をオープンしました。今もそうですが、デリバリーをやっている店は須坂では当店だけなので、そういう面でもやってよかった、今に繋がっているいると思っています。
お店で出す1500円と自宅で食べる1500円って違いますよね。あのパックの器に入ると、物も味も全く同じなんですが、どうしてもちょっとチープにみえてしまう。そこをどうしたらカバー出来るか、お客様に「え?」って思われないようにしなくてはいけない、そこをSABOっていうブランドだけで、どこまで上げられるか、試行錯誤して工夫しました。
おかげでテイクアウトは、クリスマス・お盆・ゴールデンウィークや、都会から帰って来た時などにも使ってもらえています。このお盆もとても忙しかったですし、クリスマスはケーキとチキンがたくさん出るので、それは新しい売上げの柱になりました。

須坂と言えばSABO、そして海外へ 

須坂と言えばSABO、そして海外へ 

これからの夢は、お店ももう2、3店舗増やして、須坂といえばSABOだよね、と言われるようになりたいです。須坂は色々な店が増えてきていますが、都会と比べたらないものが多い。夜遅くまでやっているカフェとか、いろいろとないものを作って、もう少し須坂をオシャレにしたいです。
また、極力若い子を使って、「SABOは若い子が頑張って料理を作って、頑張って接客している」という、街に応援されるお店にしていきたいです。
それが終わったら、海外に出てやってみたいです。世の中をもっと知りたいんです。まず県外へ出て、いつか海外にお店を出したいと思っています。

店舗名 Kitchen&Bar SABO
所在地 〒382-0097 須坂市大字須坂南横町1637 ツインエースビル1F
Facebook https://ja-jp.facebook.com/Kitchen.bar.SABO/
事業内容 イタリアンレストラン デリバリー
店舗外観 外観写真
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